かく語りき

今藤のブログ。最近の趣味は休日ジョギング。フルマラソンは未経験です。

読書日記

最近読んだ本をてきとうに。


本と鍵の季節 (集英社文芸単行本)

本と鍵の季節 (集英社文芸単行本)

図書委員ふたりの連作推理短編。

良い意味でお手軽。男子高校生の会話に違和感を覚えるけれど、それはまあ仕方がないね。助手役に語り手をさせると、どうしたってホームズとワトソンになっちゃうんだから。

それにしても日常の謎風のミステリーはいい。何がいいって、館とか密室とか奇人変人探偵とか天才とか黒髪の美少女とか、そういうのが一切現れないところがいい。


武士道と任侠道の原型、男道に関する本。

男、男、男。この国は「男」でいっぱいだ。「女になって来い」と娘を送り出す親には違和感を覚えるが(中略)、「男になって来い」と息子を送り出すのは、それほど変じゃない。

男道はオトコミチではなく、ヲトコドウと読む。傾奇者、旗本奴、町奴。火消、駕籠かき、盗賊。あと、衆道について。荒くれ者の記録も読んで楽しいが、泰平の世に暮らす武士の生態はもっと楽しい。

武士道任侠道男道。
男気とはそもそもなにか。わからない。が、自力救済が生み出した概念のように思った。権利と財産は自身で守らねばならない。弱みを見せたらつけこまれる。よって意思を表に出す必要がある。確固たる意思の表れとしての自傷行為。面子に関わる可能性があれば善悪関係なしに暴力で抵抗。ゆえに社会整備が進むと必要が弱まる。法の庇護から外れる者ほど重要視する。そんな感じかなあ。