かく語りき

今藤のブログ。最近の趣味は休日ジョギング。フルマラソンは未経験です。

読書日記

近ごろ読んだ本をだらだらと。


悪寒 (集英社文庫)

悪寒 (集英社文庫)

とてもおもしろかった。

が、一方でどうかと思った。
この小説の社会的意義は何だろう。世に問いたいことや訴えたいこと、そういうものを感じ取れなかった。私は小説なんてただの娯楽で退屈を凌げたらいいと思っている部類だが、これでもかと登場人物を痛めつけておいて、それが物語の都合だけによるのであれば、いくらなんでもあんまりだ。


逃避行

逃避行

素封家夫人と警察のすれ違い小説。

こちらは逆に社会性なんてどうでもよくて、逃げるから追う/追われるから逃げるを延々と続けるだけ。割り切って読めるから楽しい。逃走に至った経緯や結末はどうでもよろしいのである。

テンポがよくサクサク読めるところが良。


泥濘 (文春e-book)

泥濘 (文春e-book)

予想外の展開に驚きましたね。

と本屋のポップに書いてあった。
うーむ。そうかね。予想外とか驚きとか、そんなの一体どこにあったのかな。私には見つけられなかったよ。


組事務所にカチコむもイケイケはとんずら。半堅気は捕まる。とばっちりでセツオも捕まってリンチ。企業舎弟闇金に乗り込んで半殺し。敵のヤクザは奈良の山奥に埋めるか北港の橋から吊るす。枝同士の揉め事はうんたらかんたら。あと、イケイケは終盤で刺されて重態。

毎度同じじゃないか。


「予想どおりで安心しましたね」
に差し替えるべきではなかろうか。