かく語りき

今藤のブログ。最近の趣味は休日ジョギング。フルマラソンは未経験です。

『地名の古代史』を読んでみてもいいんじゃないかな

タイトルだけを見て手に取った。
地図も歴史も漢字も好きだから。



中を覗かず。作者の名も見ず。

図書館の本なんだから当たり外れは気にしなくてもいいや、借りてから考えよ。てな具合で。


そうして借りて、読んでびっくりした。

ほとんど朝鮮絡みじゃないか。かたよってんなあ。あ、でも、金達寿の対談か。じゃあそんなもんか。と勝手に納得して読み進めた。(碌に知らんのにどうして私はその漢字を見てキムタルスさんと脳内変換したのだろうか。著作を読んだことはないはずなのに)


そのようなわけで、内容もそのような感じ。
朝鮮語で日本語を読める」の強烈版で、あの氏族もこの氏族も渡来人!な一冊である。

揉める話題だから濁すけれども、私は、現代の日本人が思っている以上に古代日本は半島の影響が大きく、また、韓国人と日本人が思う以上に古代半島における日本の関与は大だったと思っている(すごく濁した)。

ま、それはともかく。
印象に残ったところを以下列挙。


◆『それにしても遠すぎるんですよ』

高千穂は宮崎か?に対して。
私もそう思う。すまんけど遠い。あと、そこに畿内へ遠征する大勢力があったのなら、熊襲はもっと早く制圧されてたんじゃないの? それにご近所さんのことを土蜘蛛とか呼ばないよね。そこんとこはどうなってんの?と門外漢ながらに思う。


◆岸辺

JR京都線の駅。各駅電車が停まりまーす。
岸は崖のキシではなく、半島貴人の尊称であるキシが由来なんだそうな。ふええ。百済王氏のコニキシのキシかあ。身近なものが歴史に絡むとなんだかうれしくなる。現実とお伽噺がリンクするようで。


◆岸の里

四ツ橋線か南海線のどっちか。
同上。渡来人のキシだそうで。


◆久太郎町

大阪本町。摂州随一の大都会。
久太郎はクタラの当て字、百済の転訛だとか。


物部氏

物部さんについて多くの頁を割いている。

ふーん。でも半島との関係なら、ふつう蘇我さんのほうじゃないの?と思った私には新鮮だった。物部は継体以前からの大豪族で蘇我は継体前後で成り上がったっぽいから、すべてを解明したいのであればキーマンは物部さんのほうかなあ、という気はする。


◆神(カム)と熊(コム)

朝鮮語で日本語が読める!の例。

これはね。言うべきことではないのかもしれないけれど、神と熊の音にだけ限定すれば、あり得るんじゃないかと実は思っている。

でも、古代の朝鮮語は日本語のそれよりよほど判っていないはずで、そこら辺の整合は取れているのかしらん。



以上。とてもおもしろかった。

こういうのは信じる信じないは人それぞれだと思うんだ。おおっぴらに言い放つかどうかはともかくとして、真偽にかかわらず、楽しめたらそれでいいんじゃないかな。