かく語りき

今藤のブログ。最近の趣味は休日ジョギング。フルマラソンは未経験です。

大門剛明『獄の棘』(は、きっと外さないよ)

獄の棘 (単行本)

獄の棘 (単行本)

新任刑務官の成長物語で、人情噺としても推理物としてもたいへんよろしい佳作短編集。

刑務所という重くなりがちな題材の割に、意外とサクサク読める。倫理や正義をやかましく語らないところがよいのだろう。エンターテイメントに徹している。


個々の話はそれなりでも通読すると高評価

こそが連作短編の醍醐味だ。これを通勤電車で読む幸せといったら(ほんとうに)ない。もう少しでキリよく一話読み終わるのに最寄駅に到着してしまって仕方なく駅のベンチで読み続けるときの喜びよ。

何事にも代えがたい幸せである。



ところで、

この題は、『獄』と書いて「ひとや」と読む。

うーん。これは読めない。私には逆立ちしても無理。字を当てるなら「人屋」かなあ、と思いながら(他にないし)スマホで検索してみると、たしかにそのような訓がある。ふーん。左様でございますか。覚えて役に立つ機会はないでしょうが、いちおう記憶しておきますかね。


どうやら私は、この作家さんが好きらしい。