かく語りき

今藤のブログ。最近の趣味は休日ジョギング。フルマラソンは未経験です。

親孝行料理

長男が料理に挑むのは決まって妻が不在のときで、たいていの場合、私が仕向ける。けれども今回はちがった。完全に長男の主導だった。


妻に外出の予定はなかったが、それでは都合がよくないらしい。「お母さんは六時半まで外に行ってて!」と追い出した。私は蚊帳の外だったので経緯を知らないが、おそらく、台所に立ちたかったのではなく孝行したかったのだと思う。


そして、兄弟はつくりはじめた。


まずは米を敷きつめて?
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「お米、洗ったん?」
とは、これより二時間後の妻の発言。

あ、洗ってないや。
ごめんごめん。長男も私もすっかり忘れてた。そして気付かされたのだが、私にとって洗米は米でなく炊飯器とセットになっていたようだ。炊飯器が無いと洗米工程が抜け落ちる。

「ちょっと糠くさいね」
へえ。味付き飯なのに違いが分かるんだ?
私には無理。そんな大層な舌は持っていないし、そもそもそういうところに注意が向かない。


色鮮やかに並べてみよ?
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赤。黄。緑。カラフル。

「お兄ちゃん!ちゃーうー!」
次男坊が怒りだした。信号機と色の並びが合ってないのがお気に召さないらしい。言われてみれば確かに信号機みたいだね。ま、ふたりで相談して、ふたりで好きにやってみなはれ。お父さんは口出ししないから。


さらにいろいろ散りばめて?
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エビ。イカ。タラ。魚介フル。

整列して並べたい長男と、雑にポンポン置いていく次男坊が揉めていた。ええい、こっちを見るな。お父さんは知らん。兄弟でお決めなさい。

並べ終えて、なにかの芸術作品を作り上げた如く満足げな表情の長男に、冷蔵庫にアサリがあったようだけど?とアシスト。

「あっ、忘れてた!」
気づいてよかったね。


宝石箱みたいでしょ?
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こいつは写真映えする。

(ぶっちゃけ、見た目が味に優る料理ナンバーワンのような?)


こういうのもあるんだぜ?
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砕いたナッツは長男の発案。
ほんとうに驚いた。どこで知ったんだ。そんな高等テク。

ドレッシングも手づくりだ。
やるやんけ。しかしながら、味見してみると油が勝ちすぎだ。兄弟の目の届かないところで、酢と胡椒で調整させてもらった。すまんね。手を出さないつもりだったんだけどさ。


でっきあっがり〜!
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きょうはパエリアでした〜。


ところで、だ。

どのツラ下げて抜かしてんだこのタコ。
であるのだが、私が思うに、お母さんをお母さん業から解放してあげることはとても大切で、たった数時間でも、たまには家と子どもから剥がさなければいけない。酒を飲めば世俗の全てから解放される私とちがい、妻はたぶんそのような手段を持っていない。だから、私は休日になると気の進まない次男坊を無理やり公園に連れ出すし、昼間から銭湯に連行する。今回、長男が試みたことも同じかもしれない。彼が狙ってやったのかはわからないが。

なにはともあれ。


やるじゃんか、にいちゃん!

(と、今回なにもしていない口だけ人間の私は思った次第である。)