かく語りき

今藤のブログ。最近の趣味は休日ジョギング。フルマラソンは未経験です。

映画『グラスホッパー』を観る

グラスホッパー スタンダード・エディション [DVD]

グラスホッパー スタンダード・エディション [DVD]

評価のむずかしい映画だ。
人物や舞台に好感が持てる。映像も良い。よく出来た映画だと思う。だが、ストーリーがしっくり来ない。腑に落ちなかった。けれども貶すほどでもない。なんて言うか、細部はすばらしいのだが、総体としては、はてな?な映画なのである。


無差別殺人で恋人を失った主人公が事件の黒幕に復讐する物語を主軸として、自殺に見せかけた手口で人をあやめる殺し屋「鯨」とナイフ使いの殺し屋「蝉」が黒幕に接近する話しが絡んでくる。


良いところは幾つだってある。
主人公が回想する恋人の思い出がしつこくない。主人公の人の好さにあざとさが無い。漫画のような人物ばかりだが浮いた感じがしない。殺し屋のアクションシーンが格好良い。血が飛び散る映像が多いもののグロテスクに感じない。全体的に描写がクドすぎないところが良い。おかげで安っぽく見えない。


ただ、物語がストンと落ちてこない。
ラストで主人公が「なんだかよくわからない二日間だった…」と振り返るが、おれも同感である。よくわからなかった。復讐劇と思わせておいて実は意外な真相が…なんて細工をするから、肩すかしを喰らった気分になる。加えて、独自に行動する殺し屋たちがどのように主人公と交わるのか期待していたら、なんと最後まで交わらない。殺し屋が登場しなくても映画が成り立つ。要らないんじゃないの?彼ら。

原作の小説はその辺をしっかり処理しているのだろうが、映画化の際に映像にしたい部分だけを都合よく選択したら、整合が取れなくなったのかもしれない。復讐劇と群像劇のどちらの要素もすばらしいし、ミステリーとしても悪くないのだが、全てを強弱付けずに盛り込んだら全体像がぼやけてしまったようだ。惜しい。ホントに惜しい。


星みっつ★★★です。

にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
よろしければポチりと。
いつも励みになっております。