かく語りき

今藤のブログ。最近の趣味は休日ジョギング。フルマラソンは未経験です。

深町秋生『卑怯者の流儀』読了

卑怯者の流儀 (徳間文庫)

卑怯者の流儀 (徳間文庫)

警視庁組織犯罪対策課に所属する主人公。出世の見込みが無い悪徳警官。暴力団と貸し借りがあって、表沙汰にできない揉め事を処理しては小遣いを稼ぐ。職権乱用上等。後輩に金を借りるろくでなし。押収した裏ビデオを複製する破廉恥者。勤務中にサウナや性風俗に通う不良警察官は、監察にマークされて然るべし。



ヤクザとずぶずぶの警察官。
大好物だ。ノワールの匂いがしたので手に取った。はじめて読む深町秋生

ハードボイルドだが乾いた文体ではない。暴力団との駆け引きや拳銃の登場など、硬派な小説かと思えば、女性上官にベアークローされるシーンもあって、ギャグにしか見えない描写が多い。シリアスな部分とコミカルな部分の塩梅がちょうど良い。

連作短編小説。物語の背骨となるのは、かつて惚れた女。

悪徳警官に違いないが、監察に睨まれながらも組織に留まるだけの器量を持ち、かつ、筋を通すところが幾らかある。外道ではない。

裏表紙の紹介文に目を通したとき、犬畜生どもが罵り殺しあい堕ちていく小説を想像していた。そんな先入観があったせいか、肩透かしを食らったような読後感だった(のは、おれ個人の好みのせいであって、この小説のせいではない)。


深町秋生はおれにとってマストバイな作家なのか?

どうだろう?まだ判断がつかない。よって、今回は見送り。もう一冊、長編を読んでから決めよう。

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