かく語りき

単身赴任で上京してきた今藤のブログ。最近の趣味は休日ジョギング。フルマラソンは未経験です。

太宰治記念館『斜陽館』を訪れる

せっかく弘前に来たのだから名所でも見てまわろうか。


そう思ったときに最初に頭に浮かんだのが太宰治だった。たしか、弘前の名士の出ではなかったか。どれどれ。ネットで調べてみると太宰治記念館というのが見つかった。ただし、私の記憶は万事にいい加減なもので、太宰の出身地は弘前ではなく五所川原だった。


行ってみよう。


太宰治記念館『斜陽館』

太宰の生家を利用した記念館。

なんという豪邸か。なんでも、明治の頃は県内長者番付で4位だったとか。小作三百戸を抱え、家に使用人を含めて30人以上で暮らしていた相当な名家であるらしい。


●金持ちというかお殿様だね

ぼんぼん育ちの上に跡取り息子ではないから、東京で文士をやっていられたわけだ。


●豪邸はともかく太宰治について

私は太宰治が好きなわけではない。はっきり言って、私の太宰に対する敬意なんてこの記念館の入場料よりも少ない。そもそも語れるほど読んでいない。
それでも記念館にやってきたのは、彼の生涯に興味があるからだ。


名家、旧制弘前高校、東大、創作、心中

皆がうらやむ前半生と皆が眉をひそめる後半生。どうしてそのような人生になってしまったのか。

芥川賞に落選したとき、川端康成は「作者、目下の生活に厭な雲あり」と評したという。厭世家ではない。社会に未練たらたらな人物だ。女性遍歴から察するに、文章でしか感情を発露できない性格でもなさそうだ。

名を残した文豪には多かれ少なかれ負のエピソードがある。才人の頭の中は凡人には推し量れないと言う人もいる。そうかもしれない。私は、太宰治の生涯について書かれた本を読んで、(善悪は別にして)社会の歯車としての責務を背負わなければ人間誰だって社会から脱落してしまうんだよ、と解釈した。

記念館は彼の負の面をあまり伝えていない。



地方の素封家の暮らしを垣間見れるすばらしい施設だった。感受性の鈍い私は、直筆原稿を見ても「原稿にしてはきれいな字を書くんだな」としか思うことがなかったけれど。

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